令和5年8月21日(月)
沼津市教委は20日、2021年に白紙になった第一中、第二中校区の統合について、第二中校区で10月以降、新たに学識経験者や地域住民、保護者らで「学校の未来を考える会」を組織し、今後の方向性を議論する方針を示した。白紙から2年を経てようやく議論が再スタートする。
方針は同日第二地区センターで開かれた住民説明会で明らかにした。「考える会」は学識経験者の他、自治会や校区内の第二中、第二小、千本小のPTAの他、校区内の未就学児の保護者ら24人で構成する予定。学校統合の可否や、統合に第一中校区を含めるかなど形態も含めて議論、意見を集約する。市教委は集約した意見を基に方針を決定し、統合の場合は「地区推進委員会」を設け、統合後の学校の詳細や学校跡地について検討する。意見集約の時期は「できるだけ早い時期」とし、明確な時期は示さなかった。
出席者からは、統合に慎重な意見が出た一方、「統合に前向きな保護者の意見が置いてけぼりになっていた」と議論の再開を歓迎する声も上がった。
市教委は本年度、浮島地区と大平地区でも同様の「考える会」を組織。統合や小中一貫校化など、学校再編の議論を加速させる。