御殿場市子ども医療費無料化検討

令和5年8月14日(月)

御殿場市の勝又正美市長は14日、子ども医療費の負担軽減を前向きに検討すると明らかにした。市議会9月定例会の一般質問で勝又英博氏に答えた。市長は取材に対し、高校3年生相当までの自己負担額を通院1回500円までとし、2回目以降は無料にする考えを示した。
 助成に必要な費用を来年度の当初予算に盛り込む方針。500円までとする時期は今後詰めるという。
 現在の自己負担額は上限2千円(4回まで各回500円、5回目以降は無料)。薬代と入院費は既に無料。
 市長は答弁で「真の子育て日本一を目指す当市において、子育て支援の一層の強化は優先度の高い施策」と強調した。一方、完全無料化は否定した。
 担当部長は答弁で「市立病院を持たず個別の医療機関が多い中、軽度な症状で安易に受診するケースが増えて医療機関の逼迫(ひっぱく)が懸念される」などと完全無料化しない理由を説明した。