令和8年3月22日(日)
国土交通省より令和8年地価公示が発表されました(1月1日時点。価格は1㎡あたり)。
生活利便性の高い中心市街地で顕著な上昇が続き、マンションやホテルの建設、企業の移転計画が相次ぎ、駅周辺の希少性はさらに高まっています。
一方、過疎地や沿岸部・山間部では地震や大雨など災害リスクへの懸念が強く、下落が続いています。

沼津市
住宅地は0・5%下落した。沼津駅北側ではイオンタウン出店予定地の周辺で価格が上昇しつつあり、北高島町で15万~18万円の売買があった。長泉町や三島市への交通利便性が高い大岡も引き合いが強く、8万~9万円で推移。一方、小諏訪や青野など中西部は、ららぽーと沼津関連の需要が一巡したことなどから供給過多となっている。南部は下落が続く。商業地も0・3%下がった。鉄道高架化による振動や騒音への懸念から、西条町など駅周辺の一部で取引が停滞気味。大手町では18万円前後の物件もあるが「再開発の進展を静観する傾向が見られる」という。
三島市
住宅地は0・3%、商業地は2・0%上昇。三島駅徒歩圏を中心に需要は根強い。長泉町に近い駅北側は特に人気があるが物件は乏しい。南側は国道1号付近まで引き合いは強く南本町で17万円台。建築費の高騰でリフォームを前提とした郊外の中古物件にも関心が向く。商業地は駅南口再開発事業への期待感で高騰しているが売買は少ない。
富士市
昨年と同じく住宅地は0・3%下落した。市役所や市立中央病院、中央公園に近い富士中央小校区が引き続き人気で、中島の取引は10万円前後だった。子育て世帯からの需要がある一色では、6万6500円程度の取引が複数あった。JR新富士駅前は区画整理が進み、動きが出始めている。商業地は横ばい、工業地は0・3%上昇した。
富士宮市
住宅地は0・6%下落と、供給過多の状況に変化はない。一方で「底に触れつつある」との見方もあり、商業施設や市役所に近い矢立町や田中町、若の宮町で6万円台の取引が増えている。商業地に目立った取引はなく、商店街周辺で住宅利用を見込む引き合いがあり、下落幅は小さく抑えられた。工業地は流通業からの需要が続いている。
裾野市
住宅地は0・3%下落した。利便性の高い南部の二ツ屋と、トヨタ自動車の実証都市「ウーブン・シティ」の最寄り駅がある岩波の2地点は上昇したが、郊外の4地点が押し下げた。JR裾野駅がある平松では14万円台、生活環境の整った茶畑で12万円台の取引があるなど、市街地周辺の引き合いは根強い。工業地は0・3%上がった。
長泉町、清水町
長泉町は住宅地の平均で県内1位の1・5%上昇となった。中でもJR三島駅付近は引き合いが強く、下土狩では18万円台の売買実績がある。郊外の南一色でも11万円前後。商業地も2・0%伸びた。清水町は住宅地で0・4%のプラスと堅調。ファミリー層に人気の北部の新宿で16万円台の取引例がある一方、南部の動きは低調という。
御殿場市、小山町
御殿場市の住宅地は0・3%、商業地は0・7%の伸び。住宅地と商業地ともに、利便性が高く供給数が少ない「花みずき通り」沿いが高騰している。住宅はJR御殿場駅近くで12万円前後の高値の取引がある。小山町の住宅地は0・3%の下落。人気の北郷地区では5万円前後の売買があるが、JR足柄駅周辺などは下落傾向が続いている。
伊豆市、伊豆の国市、函南町
住宅地は伊豆市、伊豆の国市が1・5%、函南町が1・0%下がった。伊豆箱根鉄道の駅に近い函南町仁田は価格が安定。同じ条件で人気の伊豆の国市四日町は9万4千円の取引。空き家の売却が増える中、資材高騰でリフォームを前提とした中古物件の関心が高まる。商業地は修善寺駅前の伊豆市柏久保で3万6千台の取引があるが、低調。
熱海市
観光経済の回復とコロナ禍における在宅勤務のニーズの高まりを経て、「土地需要は加速」。商業地は8・7%と県内最高の伸び率となった。観光客でにぎわうJR熱海駅周辺では30万円以上と高値で、供給可能な物件が少なく、引き合いは強い。住宅地も1・4%の上昇で、関東圏からのリゾートマンションや別荘の人気が根強い。
伊東市
住宅地は0・1%下落で下げ幅は縮小傾向。調査5地点のうち、国道135号沿いの吉田、市役所周辺の大原は上昇が続く。宇佐美、松原、鎌田は下落した。子育て世帯に人気の吉田、川奈では60坪程度で4万~5万円台の取引がある。伊豆高原の別荘地は中古物件の需要が高い。商業地は0・4%下落。賃貸中心で動きが少ない。
下田市、賀茂郡
東伊豆町の住宅地は県内で最も下げ幅が大きい1・6%の下落。賀茂郡全域でも軒並み1%前後下落した一方、下田市の蓮台寺駅周辺の高台は微減から昨年並みに落ち着いた。東中や西本郷、河内が子育て世代を中心に需要があり、4万円台半ばの取引があった。吉佐美などの海岸近くは外国人に人気だが、物件は少ない。