沼津アーケード名店街中心地再生実現へ前進

令和5年3月27日(月)

静岡県は24日、沼津市中心街のアーケード名店街で計画されている再開発事業の事業計画を認可した。まちづくりの検討が始まってから約20年。
商都・沼津のかつての中心地再生に向けた事業の実現へ大きく前進した。
市役所で伝達式が開かれ、頼重秀一市長が施工者「町方町・通横町第一地区市街地再開発組合」の水口隆太理事長(67)に事業許可書を手渡した。
2000年代前半に新たなまちづくりの検討を始め、対象区域や手法を協議してきた。水口理事長は「次の世代に引き継げるものを作ろうと地域の力を合わせてきた。やっと、ここにたどり着いた」と喜びを語った。
事業計画地は3千平方メートル。地下1階、地上10階の建物を建設し、1階は店舗、2~10階は住居とする計画。特定業務代行者のタカラレーベン・フジタ共同企業体が設計や建築工事を担う。23年度に権利変換計画の認可を受け24年から現存建物を解体した後、着工する。27年8月に完成予定。
公共歩廊で知られるアーケード名店街は昭和30年代に沼津の商業の中心地だった。
市制100周年の節目の年に事業認可を受け、頼重市長は「市のまちづくりが加速する大きなチャンス」と期待を寄せた。