沼津駅南口「実践広場」事業者応募なく計画遅れ

令和6年5月16日(木)静岡新聞記事

 JR沼津駅南口の西武百貨店沼津店本館跡地に、都市再生機構(UR)と市が整備予定である、にぎわい創出の場「まちなか実践広場」について、施設を建設・運営を希望する民間事業者の応募が無かった。
 資材高騰や採算性が入札のネックになったとみられる。暫定的な低層の建物と広場を本年度末までに設ける計画だったが、来年度以降にずれこむ見込み。
 予定地を所有する都市再生機構(UR)は1月、市と連携協定を締結した。
 「実践広場」は拠点施設と広場で構成。都市再生機構(UR)が施設部分の土地を民間事業者に賃貸し、事業者が施設を整備・管理する。都市再生機構(UR)・市と協働でまちづくりに取り組むことを条件に5月14日まで事業者を募った。借地期間は9月から2039年3月までとしていた。
 関係者によると、15年で整備費を回収するには、店舗の賃料を周辺相場より高くする必要があり、採算性がハードルになっていたという。
 市は「事業者にヒアリングし、都市再生機構(UR)と連携して入札がなかった原因を精査したい」としている。
 予定地は約830㎡。西武百貨店閉店後に営業していた「ラブライブ!サンシャイン‼公式カフェ」は2月に閉店。日産レンタカー沼津駅前店も同月に移転済み。