鈴川エネルギーセンター稼働再開

令和7年10月4日(土)

 富士市今井に立地する国内最大規模のバイオマス発電所「鈴川エネルギーセンター」が、令和8年度に稼働を再開することとなりました。

 鈴川エネルギーセンターは、経営悪化や木質ペレットの調達難を受け、令和6年12月に運用を停止していました。稼働停止の要因になったのは、主燃料となる木質ペレットの世界的な需給の逼迫、輸送費の高騰による燃料調達コストの上昇等。
 稼働再開には燃料調達が大きな課題ですが、「コネクションのある北米産を輸入する方向で交渉を進めている」としています。
 
 千葉県柏市のゼロワットパワー株式会社が令和7年9月22日、鈴川エネルギーセンターの全株式を三菱商事クリーンエナジーと日本製紙、中部電力グループの3社から取得し、完全子会社化しました。
 買収額は非公表。令和8年度中の運転再開に向け、設備のメンテナンス等を進め、鈴川エネルギーセンターの名称は変えず、ボイラーやタービン、発電機などの既存設備を最大限活用するとしています。
 発電出力は8万5,400キロワット。年間発電量は、一般家庭19万2千世帯分に相当する6億キロワットを見込んでいます。