沼津移住へ官民連携強化

令和6年1月9日(火)

 移住者が増加している沼津市が、事業者や団体と協力して移住・定住促進に取り組んでいる。2020年度に官民連携で移住希望者の支援を行う「ぬまづ暮らしオススメ隊」が発足して以降、移住者は漸増。オススメ隊登録数も18件から24件に増加するなど支援体制が整いつつあり、一層の拡充を図る。市の担当者は「今後は定住も意識したい。隊員のつながりを強め、情報発信に努める」と力を込める。
 23年11月中旬、市職員や同隊メンバーの企業や団体の代表者ら15人が市役所に集まり、互いの活動内容や悩みを共有する初の研究会を開いた。メンバーは空き家対策や宿泊業、薬局などを手がける企業や団体で、参加者からは「隊員同士の横のつながりができた」などと喜ぶ声が上がった。
 市によると、22年度の同市への移住者は253人。21年度の45人から大幅に増えた。自然の豊かさや首都圏へのアクセスの良さに魅力を感じ、県外から転居する人が目立ち、市街地の人気が高まっているという。